子犬に与えるべき食事と注意点(成長期の栄養)

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🐾 子犬に与えるべき食事と注意点(成長期の栄養)

はじめに:小さな体に「未来の健康」が詰まっている

子犬の成長期は、骨・筋肉・内臓・免疫・神経——すべての基礎がつくられるゴールデンタイムです。この時期にどんな食事を与えるかは、一生の健康や体質にまで影響します。

HUGBOX(ハグボックス)では「犬猫ファースト」の理念のもと、子犬の自然な発達を支える“生のごはん”をお届けしています。本記事では、成長期の栄養バランス・生食のメリット・与え方の実践ポイントを専門的に解説します。

1. 成長期の体は「まだ未完成」。だからこそ“素材そのまま”が大切。

子犬の体はまだすべての機能が発達の途中です。

  • 消化酵素が未発達 → 高温加工フードでは消化に負担がかかる
  • 免疫が不安定 → 腸を育てる“生きた酵素・菌”が必要
  • 骨格が形成中 → カルシウムとリンの比率が重要(単独サプリはNG)

HUGBOXの生食(生肉ブレンド)は、生肉・内臓・骨・旬の野菜を丸ごと配合。自然が持つ栄養バランスを活かし、消化しやすく、吸収効率の高い形で体を育てます。

2. 生肉(生食)は“危険”ではなく、“理解して扱う”食事

「子犬に生肉なんて大丈夫?」という不安の声は少なくありません。しかし、適切な衛生環境で管理された生肉は理想的な食材です。

HUGBOXでは、人間用食材基準を意識した衛生管理・冷凍ライン・無添加製造を徹底。酵素やアミノ酸が壊れず、「生きた栄養」として体に届きます。

3. ゆっくり育つことが、正しい成長

―「早熟」と健康は反比例するという研究より

「もっと大きくしたい」「骨太にしたい」——成長期にそう思うのは自然なこと。ですが、“早く育つこと”が健康とは限りません。

人の研究でも、メイナード博士は「高栄養を与えた群ほど成人病リスクが高い」と報告し、クロウエル博士は「早期成長群は骨が粗く関節トラブルが増える」と指摘。さらにコーネル大学のマッケイ博士は、動物研究で“適度なカロリー制御”が寿命を延ばすことを示しました。

Kealyら(2002, J Am Vet Med Assoc)によるラブラドール48頭の長期研究では、「通常給餌群」と「25%カロリー制限群」を13年間比較した結果、制限群の股関節疾患発症率が43%低く、平均寿命が約1.8年長かったことが確認されています。
図1:早熟と健康寿命の関係(犬)

ここで言う“制限”とは、単に栄養を減らすことではなく、過剰なカロリー摂取を避けて自然な発達スピードを守るということです。

HUGBOXのハグボックスブレンドは、骨・筋肉・臓器の成長を支える栄養バランスに設計。「早く」ではなく「しっかり」育つこと。それが、犬たちの未来の健康につながります。

4. 食事量の目安と、月齢ごとの変化

子犬の食事量は月齢・体重・活動量で変化します。以下は目安です。

月齢1日の食事量の目安
2〜3か月体重の8%
4〜8か月体重の6%
9〜12か月体重の4〜5%

詳しくはHUGBOX公式の 食事量シミュレーターをご利用ください。※あくまでも目安です。体調や体型を見て調節してください。

5. はじめての生食は、少しずつ慣らして

  • 最初はトッピングからスタート
  • 冷凍→冷蔵で自然解凍(6〜8時間)
  • 残りは冷蔵保存、常温放置は避ける
  • 1週間ほどで体が慣れ、便や毛艶が整ってきます。

6. よくある質問(FAQ)

子犬に生肉は危険では?

HUGBOXでは、原料の仕入れから加工・冷凍・梱包まで、すべて人間の食品レベルを意識した衛生管理体制を整え、全ロットで細菌検査を実施しています。

なるべく早くに生食を。

海外の観察研究では、子犬の頃から生食を取り入れた犬は、成犬時の胃腸の問題発症リスクが約22%低下したと報告されています。犬にとっても人間と同様に、食事の多様性が重要です。

また、家庭で調理した加熱の手づくりご飯については、後年の消化器系の問題発症率に対して有意な関連は見られなかったとされています。

生食で育った犬は、ドッグフードで育った犬に比べ胃腸の問題発症リスクが22%低い(観察研究)。

参考:Scientific Reports 掲載。ヘルシンキ大学獣医学部ほか、7,000頭超の犬を対象とした食事と腸の健康に関する研究(子犬期の生食導入と成犬時の慢性腸疾患リスクの関連)。

つまり、適切に管理された生食は「危険」どころか、腸の健康を守り、免疫バランスを整える自然な食事といえます。

何ヶ月から与えられますか?

離乳期からスタートいただけます。早い子では生後3週間ごろから開始します。

どれくらいで変化が見えますか?

1〜2週間で便や毛艶の変化を感じる方が多く、半年〜1年かけて体質改善を実感するケースもあります。

7. 食は“命を育てる”コミュニケーション

子犬期の食事は、栄養補給だけではなく心と体を育てる時間です。今日与える一皿が、明日の健康をつくる。HUGBOXは、「食を通じていのちの輝きを取り戻す」ブランドでありたいと考えています。

🌿 はじめての生食には、HUGBOXブレンドを。

子犬の体を考えた「チキン」「ホース」などの生食ブレンドをご用意。骨・内臓・野菜をまるごと配合した、HUGBOXの定番レシピです。▶ HUGBOX BLENDを詳しく見る

📚 参考文献

  • Kealy RD et al., J Am Vet Med Assoc, 2002.
  • McCay CM, Crowell MF, Maynard LA., J Nutr, 1935.
  • Crowell MF, Cornell Univ. Studies on Growth and Longevity, 1940s.
  • Maynard LA., Nutrition and Growth Rate in Relation to Longevity, Cornell Univ Press.